著者のコラム一覧
荒井宏幸クイーンズ・アイ・クリニック院長

クイーンズ・アイ・クリニック院長。医学博士・眼科専門医。医療法人社団ライト理事長。みなとみらいアイクリニック主任執刀医。防衛医科大学校非常勤講師。

紫外線をよく浴びる人によく見られる目の病気「翼状片」

公開日: 更新日:

 こういった場合の治療方法として、まずは炎症を抑えるステロイドなどの点眼薬が出されることが多いです。しかし、この点眼薬はあくまでも充血を抑えるものであって、翼状片を小さくしたり、消滅させたりすることはできません。

 点眼薬の次の治療は、手術になります。増殖組織を切除するのです。もしも「視力が低下している」「増殖組織が黒目の真ん中近くまで侵入してきている」「充血や異物感が強く、点眼薬では治まらない」というようであれば、手術で切除を検討するタイミングです。

 ただし、手術をしても再発率が高いのがこの病気の特徴。時間が経つとまた増殖する人が多く、再発率は50%となっています。

 そのため単に切除するだけの手術ではなく、同時に再生予防法(自分の結膜を切って移植する、抗がん剤を薄めたものを患部にかけるなど)を行う病院が多くなっています。切除手術は日帰りで行われ、手術時間は約30分以内。保険適用の治療となります。

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