(4)生活スタイルに合ったタイプの補聴器を選んでいない
これは冷蔵庫などの家電を選ぶときと同じです。「1人暮らしで自炊は最小限」や「お取り寄せが好き」など具体的な要望を伝えれば、店員しか知らない情報も含めて、「1人暮らしにコンパクトなサイズでお値段も抑えめ」とか「お取り寄せ食材を保管する冷凍庫の容積が大きくて便利」など最適の冷蔵庫をおすすめしてくれると思います。
ちなみに「日本耳鼻咽喉科頭頚部外科学会」が、聞こえのセルフチェックをホームページに掲載しています。
例えば、「初対面の人と会うとき、聞こえなくて困る」「職場の人やお客さんの声が聞こえにくくて困る」「映画館や劇場などで聞き取りづらい」など10項目。改めて問われなければ放置してしまうかもしれない設問が場面ごとに設定されており、ご自身の「聞こえ」の程度が耳鼻咽喉科への受診や補聴器が必要なレベルかどうかを判断する材料となります。思っている以上に、補聴器が必要なレベルかもしれません。
主体的に、時間をかけて選んだお気に入りの補聴器なら、毎日身につけられるはず。選ぶ楽しさは補聴器を体の一部のように長く使いこなす第一歩なのです。=おわり