溺れながらしゃべっているような苦しい状態…鬼ヶ島・野田勉さん好酸球性副鼻腔炎を語る

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毎日の「鼻うがい」は欠かせない

 退院時も鼻にガーゼが詰まったままで、1カ月ぐらいは自分で詰め替えていました。初めのうちは血の塊が出てきて、それがだんだん薄くなるんです。でも、「はなをかむと傷が開くからダメ」と言われていましたね。

 ガーゼのない生活になったときは、「なんだこれ」と思うくらい気持ちよかった。「口を閉じても呼吸ができる、すご~い?」って感じ。と同時に、長年苦しんできた自分を改めて思いました。

 ただ、再発率が50~60%あるそうです。毎日のケアを怠ると100%再発すると言われました。なので、今は鼻うがいを欠かしません。40度ぐらいのお湯100ミリリットルに3%の塩を入れた塩水を作って、「ハナクリーン」という鼻の洗浄ポンプを使ってやっています。鼻の中が清潔になってすごくいいです。花粉症の人にもおすすめします。

 好酸球性副鼻腔炎はアレルギー体質の人がなりやすいそうで、自分もアトピー性皮膚炎の体質です。この病気の治療で大事なことは「手術とアレルギーの薬と鼻うがいの3点」と先生に言われました。じつは、手術の3カ月後にはポリープができてしまって、より一層鼻うがいを頑張っています。

 思えば今年は、2月に結婚、4月に手術、5月に車の免許取得、6月に子供の誕生と、いろんなことがありました。

 車の免許を取ったのは酒屋の配達をするためです。お笑いだけでは収入が厳しいところ、「社会保障とか必要でしょう?でも、お笑い優先でいいよ」と言って社員にしてくれた太っ腹な社長さんがいたのです。免許の費用も給料から引く形で、ドンと貸してくれました。

 来月の単独ライブは稽古期間も含めて休んでいいとお許しをもらったので、何が何でも成功させて会社に何か貢献できたらと思っています。

 今年は、とにかく去年のリベンジ。「去年の俺とは違うぞ」というところを見せたいと思っています。お客さんには噛み倒していた去年の単独ライブの動画をYouTubeで見てから来てほしいですね(笑)。 (聞き手=松永詠美子)

▽野田勉(のだ・べん)1977年、愛知県出身。プロダクション人力舎のお笑い養成所「スクールJCA」7期生。2007年から、おおかわら、アイアム和田と共に鬼ヶ島として活動をスタート。コント日本一を決める大会「キングオブコント」(TBS系)では11年に決勝進出。13年には準優勝。11月21日から3日間、「新宿シアターモリエール」で単独ライブを開催する。

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