年末年始の1人暮らしを温める5つの工夫…社会的孤立や孤独感は最大級の健康リスク
なぜ、孤立や孤独がこれほどまでに健康に影響を与えるのか。その明確なメカニズムはまだ解明されていないが、孤独感が高まると、ストレスホルモンであるコルチゾールの血中濃度が上昇することが知られている。コルチゾールは血圧や血糖値を上げ、脳を覚醒させる作用がある。これが長期間続くと、体が常に緊張状態となり、睡眠の質が低下し、肥満や高血圧、糖尿病などの生活習慣病を引き起こしやすくなる。特に高齢者ではこの傾向が顕著で、メタボリックシンドロームと呼ばれる高血圧・肥満・高脂血症・糖尿病のリスクが重なり、脳卒中や心筋梗塞の発症リスクが高まる。
こうしたリスクを避けるため、普段から地域のボランティアなどが中心となって運営している“通いの場”に参加している高齢者も多い。体操や趣味活動、喫茶などを通じて交流を深めることで、介護予防にもつながっている。しかし、年末年始はこうした場も休止となるため、孤独感が強まりやすい時期でもある。
■イベントやネットの積極活用
そこで中込准教授が勧めるひとつの方法が、SNSやビデオ通話などを活用した「オンラインでのつながり」だ。


















