著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

老化リスクを下げる週末の「寝だめ」…2つのポイント

公開日: 更新日:

 北京にある航天中心病院のヤオらが行った研究(2025年)では、週末の「寝だめ」が老化とどのような関係にあるかを調べているのですが、とても興味深いです。

 アメリカに住む約4700人の成人の健康データを分析し、老化の指標として、実際の年齢よりも体が老けている状態を「老化リスク」と位置づけ、週末の寝だめの時間(=平日より長く寝た時間)を「0~1時間」「1~2時間」「2時間超」の3つのグループに分けて比較しました。

 すると、週末に0~2時間ほど寝だめをした人たちは、体が実年齢よりも老けにくい──老化リスクの低下傾向があることが判明しました。特に注目すべき点は、「平日に7時間ほどの適切と言われる睡眠時間」を確保し、なおかつ「就寝時刻が深夜0時より前」という健康的な生活習慣を持っている人が、週末に1~2時間の寝だめをしたケースが、もっとも良い傾向にあったということです。

 対して、2時間以上の過剰な寝だめをした場合や、普段から寝る時間が遅い人のケースでは、老化リスクの低下効果はほとんど見られなかったそうです。日頃から良い睡眠環境にいる人は、寝だめが老化を減少させてくれる可能性が示唆されたというわけです。

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