望まない蘇生を防ぐ「DNAR」という選択…現状と課題
現在、DNARの合意形成に関しては、厚生労働省の「人生の最終段階における医療の決定プロセスに関するガイドライン」や、日本集中治療医学会・日本救急医学会・日本循環器学会による「救急・集中治療における終末期医療に関するガイドライン ~3学会からの提言~」などにおいて、「話し合いの内容はその都度、文書などに記録しておく」といった指針が示されています。
ただし、現時点ではその文書について正式なフォーマットは定められていません。そのため、カルテに記載したり、独自の同意書を設けたりするなど、医療機関ごとに対応が異なっているのが実情です。
ちなみに当院では、現時点で特別な文書を作成する仕組みはありませんが、そのような希望があった場合には、あらかじめカルテに記載するようにしています。
たとえご家族が慌てて救急搬送を依頼した場合でも、救急隊が主治医である当院に連絡してくることが多く、その際に患者さんの意思を伝えるようにしています。
注意しなければならないのは、本人の意思やご家族の思いが、時間の経過や心身の状態の変化によって変わる可能性があるという点です。そのため、日頃から対話を重ね、その時々の意思を確認しておくことが大切になります。


















