花見酒が好きな中高年は知っておきたい…酔っばらうとまぶしく感じるのはなぜ?
しかし、佐藤さんのように「お酒を飲んだときだけ」「普段は問題ない」という場合は、脳の異常というより、アルコールによる瞳孔反応と考える方が説明がつきやすいかもしれない。横浜市立大学医学部客員教授で、「自由が丘清澤眼科」(東京・目黒区)の清澤源弘院長が言う。
「目の仕組みから、酔うと光をまぶしく感じるという現象は珍しくありません。ただ、その原因は1つではなく、自律神経、瞳孔反応、網膜機能、中枢神経系の感受性など複数の要因が関与すると考えられています」
例えば、お酒を飲むと瞳孔の直径は小さくなり、収縮・拡張を調整する自律神経に影響が出ることが明らかになっている。高齢になるとただでさえ瞳孔の調整速度が遅くなるうえ、アルコールによる瞳孔対光反応の遅延、瞳孔径調整の不安定化が加わる。結果、酔っぱらったときに光への調整がつかなくなり明るい場所でまぶしいと感じる。
■軽いドライアイ状態に…
「アルコールは網膜の神経伝達にも影響を与えます。実験研究では、網膜電図(ERG、網膜が光に反応して生じる電気信号を調べる検査)の振幅に変化を与え、視細胞や双極細胞の反応低下をもたらすと報告されています。それは暗順応の遅延、コントラスト感度の低下を招き、網膜の光情報処理能力が落ちて光が散乱して感じられ、まぶしさを強く自覚するようになるのです」


















