米国のヘグセス長官が兵士へホルモン検査…男性優位社会への第一歩か
また、女性や黒人を含む軍幹部の解任や昇進阻止が相次ぎ、軍上層部が白人男性中心に再編されているとの批判も出ています。
こうした背景から浮かび上がるのは、「テストステロン値の高い強靱な肉体こそが、優れた兵士に必要だ」という、極めて男性的な強さのイメージです。この価値観は軍だけにとどまりません。トランプ大統領は2026年6月、アメリカ建国250年を祝うイベントとして、ホワイトハウスで総合格闘技大会を開催しました。
大統領自身も肉体的に強い男性を繰り返し称賛し、「強い男」と「強い国家」を重ね合わせてきました。逆に、フェミニズムやLGBTQの権利を支持する男性は、「弱い」「低テストステロンの男」と描かれることがあります。テストステロンは保守政治において、強さ、支配力、闘争心、国家への忠誠を示す象徴になりつつあります。
今回の「高テストステロン軍」構想は、古い男性優位社会の力関係を、まず軍隊から取り戻そうとする政治的な実験にも見えます。



















