「脳梗塞」夏の備えと治療最前線…サインを見逃さないための合言葉「FAST」とは?

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 研究の結果、新薬の方が、詰まった脳の血管を早期に再開通する率が約3倍高いことが明らかになった。

 血栓溶解療法は頭蓋内出血という重篤な副作用があるが、発生率は従来薬と新薬で差がなく、安全性に関して従来薬に劣ることはないことも確認できた。

■60分の点滴から、1回の注射へ

「着目すべきは、従来薬と新薬の投与にかかる時間の差です。従来薬アルテプラーゼは60分かけて点滴で持続投与します。それに対し、新薬テネクテプラーゼは1回の注射で投与が完了します。迅速な介入が不可欠な現場において有用で、遠隔医療やヘリコプター搬送に依存する地方や離島地域においても適しています」

 新薬の承認が待たれるが、それまでの間も、今日からできることは変わらない。夏はこまめな水分補給を心がけ、顔・腕・言葉に異変を感じたら、すぐに救急車を呼ぶ。「FAST」については家族や身近な人にも伝えておく。備えと最新医療、この両輪で脳梗塞を起こす確率を下げ、たとえ起こしても早期の社会復帰を目指すのだ。

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