「脳梗塞」夏の備えと治療最前線…サインを見逃さないための合言葉「FAST」とは?

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脳梗塞を起こして4時間半以内であれば、血栓溶解療法(t-PA)が検討されます。血管を詰まらせている血栓を溶かす薬を投与する治療法です。この治療で使われる薬がアルテプラーゼなのですが、世界ではすでに新薬テネクテプラーゼへと切り替わりつつあります」

 日本でアルテプラーゼが承認されたのは、米国承認から9年遅れの2005年。この時点で、脳梗塞を含む日本の脳卒中治療は、世界からかなり遅れていた。そして新薬テネクテプラーゼだが、米国・欧州はすでに承認されており、東アジアの近隣国でも韓国をはじめ導入が進んでいる。一方、日本ではまだ承認されていない。ただし、豊田医師らはすでに国内での臨床試験を終えており、今年6月には権威ある国際的な医学誌に論文発表している。

「アルテプラーゼの承認が9年遅れた当時、小渕恵三元首相や長嶋茂雄元日本代表監督など、治療を受けられないまま亡くなったり、後遺症のために現役を退かざるをえなかった方が大勢いました。そうなってはいけないという思いから医師主導の臨床試験を始めたのですが、コロナ禍に突入し海外からの治験薬の調達すら困難を極めました。それでもなんとか、臨床試験終了にまでこぎつけたのです」

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