(2)効果が大きかった両親も参加する「集団カウンセリング」
誰からも認められなかったAさんにとって、自分に興味を持ってほめてくれたことは驚きでもあり、心が大きく動かされたといいます。これを契機にAさんは小野所長に心を開き、信頼を寄せるようになりました。
「個人カウンセリングで話をするにつれ、自分はこれでいいんだと自信が持てるようになり、不安感も薄れていきました。自分を責めることも少なくなっていきました」(Aさん)
小野所長との出会いから半年後、Aさんは短時間なら外出ができるようになっていきました。次のステップとして小野所長が行ったのは、Aさんに集団カウンセリング(以下、集団)に参加してもらうことでした。「集団カウンセリング」とは複数の参加者を集めて行うカウンセリングですが、小野所長が行っている集団は、集団療法と家族療法を組み合わせた独自の療法で、参加者はひきこもりだけでなく多様な悩みや心の病気を抱え、年齢も職業もさまざまな人たちで構成されています。
集団の場は「疑似社会」と言ってもよく、参加者は多様な考え方や立場を知ることができ、自分を客観視できるようになります。


















