めまいを知る(上)良性発作性頭位めまい症とメニエール病
最多は良性発作性頭位めまい症で40%超(611例)、次いでメニエール病が34%超(522例)を占めている。60歳以上の女性に絞ると、良性発作性頭位めまい症が占める割合はさらに高まり、3人に2人に達するというデータもある。
「耳の一番奥にある内耳には、体の傾きを感じ取る耳石器という器官があり、そこに約10万個の耳石という粒がゼリー状の膜でくっついています。加齢とともにこの膜がゆるみ、耳石がはがれ落ちて三半規管に迷い込む。頭を動かした拍子に耳石が三半規管の中で動くと、強いめまいが起こります」
はがれ落ちる耳石の量が多いほどグルグルと激しい回転性のめまいに、少なければフワフワとした浮動性のめまいになるという。朝、寝た状態から起き上がった瞬間や、寝返りを打った時に症状が出やすいのが特徴だ。
「良性発作性頭位めまい症は統計上、女性に多く見られます。閉経後は女性ホルモンの分泌が減り、骨がもろくなる骨粗しょう症のリスクが上がりますが、耳石も骨と同じカルシウムでできているため、同様にはがれやすくなるのです」


















