めまいを知る(上)良性発作性頭位めまい症とメニエール病
一方のメニエール病は、内耳を満たすリンパ液が過剰にたまり、水ぶくれのような状態になって発症する。
「回転性のめまいに加え、耳鳴りや難聴、耳が詰まったような感覚を伴い、これらが左右どちらか一方の耳に繰り返し起こるのが特徴です。ストレスによる自律神経の乱れが関係しているとみられますが、なぜ発症する人としない人がいるのか、詳しい仕組みはまだわかっていません」
■誤診されているケースも
やっかいなことに、耳石は小さすぎて画像検査には映らない。そのため良性発作性頭位めまい症は医療機関で「原因不明」と診断されてしまうことが少なくないという。北原医師のセンターでは、他院で原因不明とされた患者を詳しく調べ直しており、その解明率は97%に上る。
「原因不明とされていた患者さんの約半数は、良性発作性頭位めまい症またはその疑いでした。また、『めまい=メニエール病』という印象が強いせいか、患者さんの中には、実は良性発作性頭位めまい症であるのに、メニエール病と診断されている方が少なくありません。当院でも、『メニエール病と診断されたのですが、治療を受けても症状が改善しません』と来院された方を詳しく調べると、良性発作性頭位めまい症だったというケースがかなりあります」
良性発作性頭位めまい症とメニエール病は、治療法が異なる。「めまい以外の症状がある」「『右耳もしくは左耳のメニエール病』と診断されていない」に該当する場合、メニエール病を疑った方がいいかもしれない。
明日は、治療や予防を紹介する。


















