“夜の神保町”は去り難い<西荻窪>

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 西荻窪を“プチ案内”してくれた「古書 音羽館」店主の広瀬洋一さんが言うには、西荻窪は夜の神保町。

「古書店や本を読んでゆっくり過ごせるような店が、結構夜遅くまでやっているんです」

 コーヒーを飲んだ喫茶店「物豆奇」は21時まで。店のあちこちにかけられた古い振り子時計のボーン、ボーン、ボーンという音が、本の世界へ誘い込む音楽のように感じられた。

「ここはかなり隠れ家ですよ」

 次に訪れたのは、路地にひっそりとある白い引き戸の店。愛用者の気持ちをおもんぱかって、あえて店名は伏せる。中に入ると、本があちこちに置かれていて、一人客が数人、読書と食事を楽しんでいた。店の奥には靴を脱いで上がるスペースがあって、本がびっしり詰まった本棚がデン。これは、自宅にいる感覚で過ごせそうだ。広瀬さんが教えてくれなかったら、絶対に気づかなかった。

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