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初詣もいいが…作家・野地秩嘉氏が教える「アジア古寺巡礼」

投稿日:  更新日:

 初詣もいいが、メチャメチャ混んでいるところで流されるように拝んだところで、御利益もたかが知れているというものだ。それよりも静かに古寺巡礼というのはどうか。それも仏教国であるタイやカンボジア、ミャンマーの古寺を巡る旅である。ノンフィクション作家の野地秩嘉氏が書いた「アジア古寺巡礼」(静山社)には、“本場”で仏像と向き合う楽しみ方が描かれている。

■タイ

 バンコクには380の寺がある。代表格がエメラルド寺院といわれる「ワット・プラケオ」、暁の寺の「ワット・アルン」、涅槃仏寺の「ワット・ポー」だ。

「いずれも息をのむ美しさですが、川から見た方がいい。水上交通が発達していたバンコクでは古い寺は正門が川の方を向いてるんです。川から見ると陶磁器の破片が張り付けられた寺の外壁が宝石のように輝いて見えます。寺に入ったら、本尊を探してみること。釈迦の仏像は右手を下に伸ばし大地に触れ、左手は手のひらを上にして膝の上においている。これは悟りを開く前の姿です。タイでは地元の人が現世利益ではなく、先祖と将来のために拝んでいる風景が見られます。そうした信者が僧侶に食事を運んでくる。タイの僧侶は妻帯もせず、午前11時の昼食のあとは何も食べない。すごく敬虔な気持ちになります。ワット・ポーの涅槃仏は必ず、足から見ること。足の裏の精巧な貝殻細工には息をのみます。ただし、見る前に寺の敷地にあるマッサージ学院の予約をすること。格安の料金で一流のタイマッサージを受けられます」(野地氏)

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