発売当初は関西、関東で明暗…ミツカン「味ぽん」成長秘話

公開日:  更新日:

 ミツカンの「味ぽん」は家庭用ぽん酢の代名詞的存在だ。1964年発売のパイオニアは、いまも圧倒的強さでトップを走る。近年はヘルシー志向も追い風となって絶好調。売り上げは過去最高を更新中だ。

 柑橘果汁、醸造酢、しょうゆがひとつになった絶妙な風味の“味つけぽん酢”は、料亭の味をヒントに誕生した。

「7代目社長が福岡県の料亭で『博多水炊き』を食べた際にぽん酢のおいしさに魅了されたのがきっかけ。家庭でも、このぽん酢のような鍋用調味料を味わってほしいと考え、開発に着手した」(MD本部製品企画部の長岡雅彦氏)

 64年に商品化。まずは「ぽん酢〈味つけ〉」として関西限定で発売し、好評を得たことから67年、「味ぽん酢」に名前を変えて全国発売を開始する(79年から「味ぽん」)。ところが関東では苦戦。要因は鍋文化の違いで、当時、関西では水炊きが根づいていたが、関東ではよせ鍋など味つけした鍋が主流だった。となれば地道な販促だ。卸売市場やスーパーでは水炊きを用意した試食販売を実施。テレビCM(68年~)では家族で鍋を囲むシーンを多用し、味ぽんの使い方を訴求した。結果、認知度は急上昇し、70年代にかけて売り上げを大きく伸ばしていく。一方で新たな課題。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のライフ記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    裏交渉も暴露され…ロシア人も哀れむ安倍政権“土下座”外交

  2. 2

    自公3分の2圧勝シナリオ 1.28通常国会“冒頭解散説”急浮上

  3. 3

    仏当局捜査“飛び火”か 五輪裏金疑惑で日本政界が戦々恐々

  4. 4

    USJ導入で注目 深刻な人手不足に「変動料金制」拡大の予感

  5. 5

    “NHKシフト”へ本格始動と話題 内村光良が日テレを見切る日

  6. 6

    広島移籍の長野が本音を吐露「新井さんの代わり荷が重い」

  7. 7

    メディアは国のトップ発言の垂れ流しを終わりにするべき

  8. 8

    長野以外にGベテランリスト漏れ 広島“ポロリ発言”の波紋

  9. 9

    「団十郎」襲名の海老蔵が「白猿」に込めた暴行事件の自戒

  10. 10

    鈴木誠也の2位指名は“凡打ばかりのプレゼン”も一役買った

もっと見る