主要3社に聞いてみた エアコンの“節電テク”は本当か?
ネット上でまことしやかに噂されている「エアコンは24時間つけっぱなしの方が節電になる」という説。運転開始時に最も電力を消費するので、いったん設定温度に達したらそのまま運転し続けた方が効率的というのが根拠だ。
果たして本当なのか。家庭用エアコン主要3社に聞いてみた。
「一概にはいえない」と言うのはダイキン。住宅の性能によって違うという。これは大きく分けて一軒家かマンションかということ。機密性の高いマンションなら外気の影響を受けにくいので、つけっぱなしでも電気代が安く済むという。
やはり「どちらともいえない」と言うのは三菱電機。夏場は一度エアコンを止めるとすぐに室内温度が上昇するため、運転を再開したときにその温度差を埋めようと大きな電力を消費することは認めつつ、「とはいえ、つけっぱなしということは常に電力を使っている状態。短時間ならいいが、長時間では省エネにならないこともある」との見解だ。
パナソニックは、24時間つけっぱなしの方が節電になることも「ありうる」と、他の2社より少し踏み込んだ答え。「ただし、逆の場合もあるため、ケース・バイ・ケース」と、やはり断定はしなかった。