豊洲だけじゃない マンションにも存在“地下ピット”の知識
豊洲市場の問題で浮上した「地下ピット」は、豊洲に限ったものではないのをご存じか。実は、マンションはじめ大規模な鉄筋コンクリートの建物のほとんどに地下ピットが設けられているという。
マンション管理コンサルタントの土屋輝之氏(さくら事務所)がこう言う。
「豊洲市場の報道以来、複数のマンション管理組合から、『ウチの地下は大丈夫か?』という問い合わせをいただいております。普段、目にしたり入ったりすることのない場所ですから報道で不安が膨らんだのでしょう」
地下ピットとは、給排水設備などの配管や電気の配線のメンテナンス用に設けられた空間で、一軒家の“縁の下”にあたる。高さは1.5~2メートルほどで、広さは建物と同じ範囲が一般的。
定期点検の対象に入っていないことが多く、それほど出入りするスペースではないため、ドアなどは付いていないのが普通。共用部の床に設けられた小さなフタを専用の工具で開けて、入ったり出たりする。
■水がたまるのが前提