世界で断トツの親族間事件 「日本は治安がいい」は幻想か

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 無差別殺人が続いている。それでも日本は世界に比べると治安がいい。「犯罪白書」(2017年度版)によると、14年の殺人の発生件数は395件で発生率は0.3%。主要国を見ても、米国は1万4164件(4.4%)、英国は594件(0.9%)、フランスは792件(1.2%)、ドイツは716件(0.9%)だから、その違いは歴然だ。これは銃規制や外国人の違法滞在など事件のリスクが低いということもあるが、死刑制度の存在が大きいという。

 元神奈川県警刑事で犯罪ジャーナリストの小川泰平氏はこう言う。

「間違いなく死刑が抑止力になっています。凶悪犯にとっても死は恐怖で、無期が最高刑になれば、『いつかは出所できる』となり、心理的なハードルも下がります。凶悪犯罪が増える可能性は高いでしょう」

 先の主要国を見ても英国は1998年、フランスは81年、ドイツは87年までに死刑制度を廃止している。少数意見を認める民主主義に死刑制度はそぐわないという考えが根底にあるとされるが、ただし「英国や南米は死刑自体を廃止しているものの、凶悪犯は現場で射殺されています」(小川氏)という。別の形の抑止力に変わっているのだ。

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