奥野修司
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奥野修司ノンフィクション作家

大阪府出身のノンフィクション作家。2006年、「ナツコ 沖縄密貿易の女王」で大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。著書に「ねじれた絆」「魂でもいいから、そばにいて」などがある。食べ物と健康に関しても精力的に取材を続け、近著に「怖い中国食品、不気味なアメリカ食品」(講談社文庫)も。

食べても無意味? 水煮野菜には抗酸化物質が残っていない

公開日:

 私たちがこの水煮野菜を調理する時、パックの中の水は捨て、具材だけを取り出して煮るはずである。すでに煮ているから、だし汁の中に入れて火を通すだけで簡単に味付けができる。たしかに重宝で、今や家庭だけでなく、弁当屋さんやファミリーレストラン、居酒屋などでもよく使われている。

 便利さゆえに需要が拡大する一方の水煮野菜だが、実はこの野菜、スープをとったあとの鶏ガラと同じで、野菜の形をしただけの中身のない代物なのである。

 野菜を煮ると細胞膜が破れ、その中から人間に必要なビタミンやミネラルなどが水の中に溶けだす。このスープが貴重なのに、加工処理の段階で捨てられているのだ。

 実は、捨てられた煮汁に溶けているもので、もっとも貴重なのが抗酸化物質である。

 私たちの体の中では常に有毒な活性酸素が発生している。紫外線が当たっても活性酸素が発生するし、呼吸によって取り込んだ酸素の3~4%が活性酸素になるといわれ、私たちはこの活性酸素を避けることはできない。

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