田中淳夫
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田中淳夫森林ジャーナリスト

1959年生まれ。静岡大探検部を卒業後、出版社、夕刊紙を経て森林ジャーナリストに。「森は怪しいワンダーランド」(新泉社)など著書多数。

森を歩くと疲労回復&ストレス解消につながる科学的根拠は

公開日: 更新日:

 木曽の赤沢自然休養林(長野県木曽郡上松町)には、樹齢300年級の木曽檜が林立している。

 ここを夏に訪れて驚いたことがある。散策ルートを奥へ奥へと進んでいくと、それまで多く飛んでいた虫がいなくなったのだ。夏の山は虫がまとわりつくものだが、全然いない。そして何か鼻の奥がすっとした。

 見回せば、周りはちょっとくぼ地で大木に囲まれている。どうやら木曽檜などの木が発したフィトンチッドのおかげだと気付いた。

 赤沢休養林は、森林浴発祥の地とされている。ここから林野庁は「森林浴のススメ」を始めたからだ。森林浴が森歩きを世間に広めたのは周知の通り。

 そして森林浴で浴びるのはフィトンチッドである。この言葉も今では有名になったが、樹木などが出す揮発性物質の総称。言い換えると森の香りである。日本語に直訳すると「殺菌素」となるが、本来は樹木が害虫を寄せつけないために発する。ところがこの成分、人間にはリラックス効果をもたらすのだ。

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