鈴木一泰さん<4>イチローが縁で神戸のチームのデザインを

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 大東建託を辞め、東京に出てきたのは28歳のとき。1996年でバブル景気が崩壊し、大学生は就職氷河期で、ロストジェネレーション世代が社会に飛び出していったころだ。

「弟のイチローがCM出演したのがキッカケで、博報堂の方と知り合うことができました。その方に相談すると、『僕の机を使って仕事していいよ』とおっしゃったのです。それで東京に出て、博報堂の仕事を頂いたり、自分の仕事をしたりしました。決して博報堂の社員ではなく、いわば“居候”の立場でしたが、博報堂以外の自分の仕事も許されたんですよ。ほんと、ありがたかったです」

 今ほどインターネットが普及しておらず、ヤフーの日本法人が設立されたのが96年。ネット草創期のウェブデザインのほか、企業のロゴやキャラクターなどもデザインしたという。

「今では東京に出てきてよかったと思いますが、地方にいるとそこから出ることを嫌う傾向があります。名古屋に居たころの僕もそうでした。だから、大東建託時代の晩年は、つまらないと思いながらも何となく居続けてしまいましたが、名古屋を離れて世界が広がりましたね」

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