実質賃金5カ月連続マイナス 大型連休でパート給与減響く
厚生労働省が9日発表した5月の毎月勤労統計調査(速報値)は、現金給与総額(名目賃金)が前年同月比0.2%減の27万5597円だった。
名目賃金から物価変動の影響を除いた実質賃金は1.0%減で、ともに5カ月連続のマイナス。大型連休の長期化により、パートタイム労働者の給与が減少したことが響いた。
名目賃金の内訳は、基本給を中心とする所定内給与が0.6%減、残業代を含む所定外給与が0.8%増、賞与など特別に支払われた給与は2.5%増だった。パートを除いた一般労働者の名目賃金は0.3%増と、2カ月連続のプラスだった。