主人はミシュラン一つ星「神楽坂くろす」 女将黒須ゆきこさんの巻<3>

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焼肉ここから 茅場町店(東京・茅場町)

 この店を運営する会社は、高校野球でおなじみの高知・明徳義塾高校のOBが代表を務めています。茅場町店の店長さんは、2002年の夏の甲子園の優勝メンバーのひとりです。

 そんなわけで、入り口を入って右手の壁には、明徳義塾はもちろん、智弁和歌山や横浜、履正社など甲子園常連校のユニホームがズラリと並んでいます。PL学園や沖縄水産、池田といった往年の名門校の名前も見えますから、ファンにはたまらないでしょうね。

 でも、私はKK世代ながら、野球はさっぱり。花より団子というか、なんといってもこちらの店の肉とホスピタリティーの良さが好きでお邪魔しているんです。息子も大好きで。

 お薦めは、「伝説盛り」です。牛のタンとハラミ、ヒレの塊肉がドーンと盛られている一皿。男性のこぶしほどの大きさで、どうやって焼くのかしらと思ってしまいます。そんな心配は無用で、タンから順番にスタッフが焼いてくれますからご安心ください。

 その焼き方を見ていると、塊の表面を一面ずつ焼き固めていくのです。トングで挟んでコロコロと転がしながら焼いていくさまは、肉好きにはたまりません。

 出来上がりはどれも厚切りで、牛タンはタンならではのウマ味をしっかりと味わえ、ハラミはローストビーフのように焼き目がついた周りから離れて中心部は鮮やかな赤身が。こちらもハラミの味がしっかり。

 最初からスライスされた焼き肉もいいですが、塊肉を厚めに切っていただく方が味わい深い。これがいいのです。しかも、3種類が一つずつのジュニアサイズが2980円、合計5つの通常サイズは4980円と料金も良心的。

 ナムルを盛り合わせで頼むと、ゼンマイや豆モヤシ、ホウレンソウなどがそれぞれ別々に盛り込まれるのが一般的でしょう。こちらは、すべてがごちゃ混ぜで登場します。口に運ぶと、いろいろな味と食感の違いがアクセントになって、おいしい。「ぜったいナムル」(680円)というネーミングの通り、クセになる味です。

 シマチョウ、丸チョウ、レバ、ミノなどホルモン(480円~)も充実しています。もちろん王道のカルビ(980円)やロース(1280円)も納得のおいしさで、韓国のプルコギ風に提供する「ぜったいカルビ」(980円)などアイデアメニューも気になるでしょう。

 で、忘れてはいけないのが「伝説盛り」のヒレです。表面が焼き固められると、「これは奥で切りますね」とスタッフさんがお皿にのせて厨房に。しばらくしての再会は、おろしダレにネギとニンニクチップがそえられていました。そう、赤身のステーキとしていただけるのです。

 提供の仕方も面白い。スタッフさんは、店長はじめ体育会系中心で元気で、さっぱりした対応が心地よい。それでいて料金はリーズナブルですから、近隣にお勤めの方に人気なのも納得です。 

(取材協力・キイストン)

■焼肉ここから 茅場町店
東京都中央区日本橋茅場町1―8―5 KKビル1階 ℡03・5643・8911

▽神楽坂くろす 日本料理の伝統をしっかりと踏まえつつ、ときに自由に。主人の黒須浩之氏は、現ハイアットリージェンシーやザ・リッツ・カールトン東京などで腕を磨く。リッツの日本料理店「ひのきざか」は2008年から3年連続で「ミシュランガイド東京」1つ星を獲得。12年1月に開店。

▽くろす・ゆきこ 神楽坂くろすの女将。女将になる前は銀行で働く。好きな食べ物はイタリアンや肉料理。

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