首都圏「緊急事態宣言」再延長か 減少ペース鈍化で現実味
さらに、悪材料なのが変異株だ。変異株の感染者は国内で相次いで確認され、警戒が強まっている。変異株が広がれば、あっという間に感染者数が急増する恐れがある。
18日の都のモニタリング会議では、変異株流行前の徹底的な感染減少が議論になった。会議後、国立国際医療研究センターの大曲貴夫医師は変異株の流行に備えた場合の1日の新規感染者数について「(変異株が)増えてくるかの端緒をつかむとなると50(人)以下くらいじゃないかという話がある」と語っている。緊急事態宣言を解除するメドのひとつが、東京の場合、1日当たりの感染者数が50人ということだ。
東京の21日確認された感染者数は272人と15日連続500人を下回ったが、まだまだ多い。変異株の脅威を考えれば、200人程度で宣言解除すればリバウンドが目に見えている。