ハワイで麻雀、それとも温泉? “煩悩柄モチーフ”を揃えた沖縄生まれのアロハシャツ
海外旅行も行きやすくなったので「そろそろハワイでも」と思ったら、この円安だ。いまひとつ休みを取る気になれないが、「気分だけでもリゾートへ」とアロハシャツを物色していたら面白いブランドを見つけた。
日本にはアロハシャツを製造しているメーカーがいくつかある。沖縄が本拠のブランドが多く、「イアンベ」もそのひとつ。日本語の「いい塩梅(=いいあんべぇ)」からもじられたブランド名は、「いい塩梅」な日常を提案するというコンセプト。沖縄の「てーげー」文化に通じる、自由で遊び心あふれるクリエーションで南国リゾートを感じさせるアロハが豊富にリリースされている。
個人的には地味めのアロハ柄を選びがちだ。かつてハワイに移住した日本人が浴衣生地で仕立てたのがアロハシャツの由来だからである。ハイビスカスにフラガール、パイナップルなどのド派手柄より、単色のレインスプーナー系アロハが好きだが、イアンベのアロハは大胆に柄で遊んでいる。今季リリースされた11種の新作は音楽、酒、笑いなど、さまざまな煩悩柄モチーフを揃えた。注目どころは「麻雀」「パチンコ」「温泉」といった、とてもハワイではお目にかかれないデザインだ。