「生きづらさから解放されたいなら、他者を肯定する力を身に付けることです」

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「許せない」「納得できない」と感じることは誰にでもある。しかし、「他者を肯定する力が、ありのままの自分を肯定する力になる」と山下医師は説く。

「よく、『ダメな自分を変えたい』と話す方がいます。しかし、いくらそう思ったところで変われる人はごくわずかです。なぜなら、はじめに変えるべきは『ダメな自分』ではなく、『(これまでの)自分をダメだと感じてしまう自分』だからです」

 後悔をしている限り、人は過去にとらわれ続け、前を向くことはできないだろう。あのときもっとこうしておけば……、そんな後悔が足かせとなってしまう。自分を許すために必要なことこそ、「許せない他者を肯定する力を身に付けること」だと山下医師は話す。

「苦手な人に対して、その方の資質や生い立ち、置かれた環境について全力で想像力を働かせてみてください。『理解できない』ではなく、能動的に『理解しよう』と試みるのです。苦手な人のイヤな部分だけでなく、これまでとは違う他の部分が見えてくればトレーニングは成功です。その力こそが、過去の自分の行動に対しても『仕方なかった』『あのときはあの行動が最良だと思ったのだ』と自分を許し、前を向くためのはじめの一歩となるのです」

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