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黒岩泰株式アナリスト

山一証券、フィスコなどを経て、2009年4月に独立。独自理論である「窓・壁・軸理論」をもとに投資家に、株式・先物・オプションの助言を行う。著書に「究極のテクニカル分析」「黒岩流~窓・壁・軸理論」など。

あれから34年…砂漠が帰ってくる? 株高を支える「N・I・S・A」とは…

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 あとは、東証が「PBR1倍割れ」の是正を強要したことも理由に挙げられるだろう。PBRは「株価純資産倍率」と訳されるが、これが1倍を割れていると「会社経営に問題あり」とレッテルを貼られてしまう。

 株価が上昇すれば解消されるので、経営陣は株高に必死になったのである。DAIGO風に言うと、「パパ、ばっかり、リッチ」である。PBR1倍割れの株を買っていれば、そこそこ儲けることができたのだ。

「パパばっかりリッチ?」

 もちろんそんなことをカミさんが許してくれるわけがない。「貴様、いくら、儲けたの? 今すぐ、まじで、あたしに、ロレックス、をくれ!」となるのだ。ん? K・I・M・I・M・A・R・O?

 ということで、この高値でもう一度、砂漠に行くことになるのか、それともロレックスを買って、カミさんの機嫌をとるのか──運命の賽は投げられることになる。

 でも、仮にルビコン川が三途の川だったとしても、決して引き返すことはできない。

「カミさん、おまえもか!」と嘆きながら、結局は死んでいくのである……。

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