著者のコラム一覧
黒岩泰株式アナリスト

山一証券、フィスコなどを経て、2009年4月に独立。独自理論である「窓・壁・軸理論」をもとに投資家に、株式・先物・オプションの助言を行う。著書に「究極のテクニカル分析」「黒岩流~窓・壁・軸理論」など。

FXの投資手法「トラリピ」に被害者が続出 想定内レンジなら有効だけど…

公開日: 更新日:

「また排水管が詰まった!」

 3日に一度は登場するウチのラバーカップ。これはトイレとかキッチンが詰まったときに使う「バッコン!」っていうアレだ。

「だ~か~ら~、流しのなかに、普通のゴミを捨てるな! って言ってるだろ!」

 しかし、カミさんの癖は直らない。とはいえ、今日もひとり寂しく、長い鉄製のワイヤー(パイプクリーナー)で、穴の中を突っついてみる。

 詰まりの原因は……そう、大体は流しの下にあるS字の「トラップ」にある。ここにゴミが引っ掛かっているのだ。繰り返し起こるので、ウチでは「トラリピ~(IKKO風)」と呼んでいる。

 市場でも「トラリピ」という投資手法が存在している。主にFX(外国為替証拠金取引)で使われているもの。一定のレンジで売り・買いを設定しておけば、あとはお任せ。仕事や寝ている間でも、自動的に売買してくれる。想定レンジ内であれば、コツコツと利益を積み上げてくれるのだ。

 しかし、当然、弱点もある。それは大きなトレンドに出合ったとき。一方通行に上昇したり、下落した場合には、どんどん損失が膨れ上がっていく。そして耐え切れなくなったら、ギブアップ。強制決済。証券会社に入れた証拠金をすべて失ってしまう……。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    侍ジャパンに日韓戦への出場辞退相次ぐワケ…「今後さらに増える」の見立てまで

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  4. 4

    “新コメ大臣”鈴木憲和農相が早くも大炎上! 37万トン減産決定で生産者と消費者の分断加速

  5. 5

    侍J井端監督が仕掛ける巨人・岡本和真への「恩の取り立て」…メジャー組でも“代表選出”の深謀遠慮

  1. 6

    巨人が助っ人左腕ケイ争奪戦に殴り込み…メジャー含む“四つ巴”のマネーゲーム勃発へ

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    支持率8割超でも選挙に勝てない「高市バブル」の落とし穴…保守王国の首長選で大差ボロ負けの異常事態

  4. 9

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 10

    和田アキ子が明かした「57年間給料制」の内訳と若手タレントたちが仰天した“特別待遇”列伝