福岡市総合図書館(福岡県)国際色豊かな館内にキネマの彩り

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すぐ隣のエリアにはみずほペイペイドーム福岡も

 最もユニークなのは映画館が併設されている点だ。

「『映像ホール・シネラ』は定員246人。その時その時でテーマに沿った映画を上映しています。こちらは企画ごとに観覧料は異なります。またアジアや日本の映画を収集・保存するフィルムアーカイブとして、『国際フィルムアーカイブ連盟』に加盟しています。日本でこれに加盟しているのは我々と国立映画アーカイブだけなんです」

 上映スケジュールを見ると、これがなかなか興味深い。先日までは1930年代の中国映画、現在は独自の視点を持つ日本の映画監督2人の作品を特集。その次は「アジアの女性映画監督再考」のフィリピン編、続いて東欧のジョージア映画祭と、アジアの貿易港として栄えた福岡にふさわしいラインアップとなっている。テーマに沿ったものだけではなく、今月末は北九州の小倉を舞台にした「無法松の一生」が午前中に上映される。

「図書館の外壁は福岡を代表する博多織をイメージ。海岸沿いの建物ということもあって、1階のエントランスは波や貝をモチーフにしたデザインになっています。近隣には福岡市博物館や福岡タワーなどの施設もあるので、観光で回遊するのも楽しいと思います」(渡邉恭子さん)

 すぐ隣のエリアにはみずほペイペイドーム福岡もあるので、昼間は百道浜で遊び、夜はナイター観戦……というプランもありだろう。

 ちなみに館内は水筒、ペットボトルなどフタをしっかり締められる飲み物ならば、バッグに入れて持ち歩きはOK。食事ができる喫茶も併設されている。

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