「腕は落とさず、血圧落とす」建設業界で囁かれる…笑えない令和の“上下関係”

公開日: 更新日:

「安全と作業員の命を守るための措置で、今に始まったことじゃありません。ただ、年々と現場の高齢化も進行しているので、働き方などはいつも以上に意識するようになっています」

■深刻な高齢化

 業界の高齢化は厚労省の資料でも明らかだ。現場で働く技能者のうち60歳以上の割合が約4分の1を占める一方、29歳以下は全体の約12%しかいない。つまり建設現場は、「おじさん」たちの経験と体力に支えられているのが実情である。

 新たな予算案では、建設業の「人材確保」「人材育成」「魅力ある職場づくり」の3本柱で取り組みを進める。

 建設事業主等に対する助成金が69億円、ハローワークにおけるマッチング支援に50億円なども盛り込まれている。

 さらに、2025年度予算では全国約45カ所で職人など一人親方向けの無料安全衛生研修が継続されるほか、2000現場以上で技術指導も実施される予定だ。現場の健康管理や安全対策を支える動きが活発になっている。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    映画「国宝」ブームに水を差す歌舞伎界の醜聞…人間国宝の孫が“極秘妻”に凄絶DV

  2. 2

    「時代と寝た男」加納典明(22)撮影した女性500人のうち450人と関係を持ったのは本当ですか?「それは…」

  3. 3

    慶大医学部を辞退して東大理Ⅰに進んだ菊川怜の受け身な半生…高校は国内最難関の桜蔭卒

  4. 4

    TOKIO解散劇のウラでリーダー城島茂の「キナ臭い話」に再注目も真相は闇の中へ…

  5. 5

    国分太一の不祥事からたった5日…TOKIOが電撃解散した「2つの理由」

  1. 6

    国分太一は会見ナシ“雲隠れ生活”ににじむ本心…自宅の電気は消え、元TBSの妻は近所に謝罪する事態に

  2. 7

    輸入米3万トン前倒し入札にコメ農家から悲鳴…新米の時期とモロかぶり米価下落の恐れ

  3. 8

    「ミタゾノ」松岡昌宏は旧ジャニタレたちの“鑑”? TOKIOで唯一オファーが絶えないワケ

  4. 9

    中居正広氏=フジ問題 トラブル後の『早いうちにふつうのやつね』メールの報道で事態さらに混迷

  5. 10

    くら寿司への迷惑行為 16歳少年の“悪ふざけ”が招くとてつもない代償