学力偏差値とは別? 東京理科大が「MARCH」ではなく「早慶上智」グループに括られるワケ
ただ、ここ1~2年は文学部こそ早慶と同ランクだが、外国語学部はそれより低くなっている。ランクダウンが厳しく、難易ランクの変動が大きい学部だ。
東京理科大は理工系志向の高まりもあり、同校卒業生に高校の数学や理科の教師が多いせいか、高校からの評価が高い。20年前から高校からの評価として「生徒に勧める」大学として早稲田大学の27.8%に続いて22.3%と高く、現在も早慶に次ぐ数字をキープしている。高校別合格実績では千葉や埼玉の県立高校などの理系受験生に人気がある。付属校入学者が少なく一般選抜の入学者比率が約65%と高いことも、公立進学高の受験生に選ばれやすい理由であろう。
理と工は、2024年度入試で上智大学の理工と同ランクだ。ただ文理融合型で注目されている経営学部は、青山学院大学と同ランクになっており学部によって違うことも確かだ。また理学部第二部(夜間主コース)化学科 4年生が、令和7年の「歌会始の儀」に入選したが、大学の授業で得られた学びの楽しさにもふれていた。他の大学で二部を廃止する動きが目立つ中で、同大学が伝統の二部をキープしているのも高評価の要因であろう。