クールビズ開始から20年…私服OKの職場でも「面倒だからスーツ」という悲しい現実

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 まあ、これだけ暑いと服装もカジュアルにしたくなると思いきや、冒頭のポストには〈面倒だからスーツにしちゃいますね〉なんてリプもちらほら。前出のテレリモ総研の調査でも、23.5%が「ビジネススーツ」と回答している。

「もちろん業種によりますが、多くの企業が職場のドレスコードを緩めているのは、ひとつには人材確保のためもあるわけです」と生活経済ジャーナリストの柏木理佳氏がこう続ける。

「私服OKの自由な社風をアピールすることで、若い人材に関心を持ってもらいたい。スーツなんて就活用の1着しか持っていない新卒にすれば、学生時代の服をそのまま使い回せれば、余計なコストをかけずに済む。一方で、カジュアルな服をあまり持っていないという中高年にしわ寄せが。余計な出費を強いられることになります」

 実際、リプの中には、〈メンズ私服全然ないから私服OKになると非常に困る〉〈私服って簡単に言うけど可処分所得の圧迫結構キツイんです〉なんて本音も。〈イケおじだと思ってた人の私服がちょっと嫌だった〉なんて、オジサンは悲しくなる声もあった。

「服装のセンスも問われてお金までかかるとなれば、私服OKでも〈面倒だからスーツ〉という気持ちは分かります」(前出の柏木理佳氏)

 夏のオフィスカジュアルはポロシャツでしのげるだろうが……。

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