話題の「オープンマリッジ」関係、“セカンドパートナー”と何が違うの? 特殊な結婚観に世間の風当たりが強いわけ
「0日婚」だったヒカルさんと進撃のノアさん
YouTuberのヒカルさんが、突然「オープンマリッジ」を宣言し、彼のフォロワーが10万人以上も激減するという事態に陥っています。
このオープンマリッジ、最近ちらほら目にする「セカンドパートナー」とはどう違うのでしょうか?
【内藤みかのあたらしいのがお好き】
YouTuberのヒカルさんは、進撃のノアさんというキャバクラ経営者と2025年5月に結婚したばかりです。
交際せずいきなり結婚するという0日婚です。東京と大阪という別居婚でしたが、毎週のように行き来し、お互いのSNSでデートや自室での様子を公開し、絆を深め合っていく姿が話題でした。
本来ならばラブラブな新婚期だと思われるのですが、近頃はセクシー女優との合コンでキスをする姿をYouTubeで公開するなど、ヒカルさんの動きに微妙な変化が起きているようではありました。
突然の宣言動画
有名YouTuber2人のほのぼの新婚動画を楽しみにしているファンも増えてきたところで、突然のオープンマリッジ宣言動画が公開されたので、動揺が起きました。妻のノアさんが可哀想という声も起きています。
ヒカルさんの主張は要約すると、「離婚はしたくない。けれど浮気もしたい」というもの。そのため、お互いに同意のうえ、浮気を認めることにしたというのです。
宣言動画にはノアさんも同席していて、彼の考えを受け入れていると話しています。
オープンマリッジとは?
ヒカルさんが主張するオープンマリッジとはどういうものなのでしょうか。
それは簡単に言えば、既婚者が配偶者以外とも関係を持つことをお互いに同意した関係というものです。ここで大切なのは、配偶者の同意が必要だという点です。
ヒカルさんは妻の同意を得て、結婚生活を続けていくことにしました。お互いがいいと思っているのであればとやかく言うことではないのかもしれません。
日本ではこうした関係はまだ少数派ですが、海外では認知度は日本よりずっと高いと言われています。
セカンドパートナーとの共通点は?
2024年にはユーチューバーのあやなんさんが、既婚だけれどセカンドパートナーがいると公表しました(現在は離婚したためセカンドパートナーという表現ではなくなりました)。
セカンドパートナーとオープンマリッジの違いはどういうところでしょうか。
オープンマリッジでもセカンドパートナーでも共通しているのは、相手の同意を得ているというところと、最も大切にしているのは配偶者(元々のパートナー)というところです。
大切な相手はいるけれど1人では足りないところがあるのかもしれません。
ではセカンドパートナーとの違いは?
まずセカンドパートナーは、セカンドと明記しているだけに、パートナー以外と関係を持つ相手は1人であることが多いのです。しかしオープンマリッジの場合、複数の人と関係を持つ可能性が高いので、人数がまず違います。
そしてセカンドパートナーは、パートナーと言うだけあって、相手との絆を深めることを大切にしています。
既婚の場合、肉体関係を持たないケースも少なくありません。しかしオープンマリッジでは単なる一晩だけの関係ということもありうるのです。
自由に生きたい欲望
ヒカルさんは3人の女性と同時に交際した話も公表しているので、元々オープンマリッジの気質があるのだと思われます。既婚者になったからといって、1人の女性だけの関係に縛られたくないのではないのでしょうか。
妻のノアさんも結婚当初からヒカルさんに対し、浮気を許容するという話をしているので、お互いに理解をし合っているように感じられます。それでも世間の批判が強いのは、結婚したら浮気してはいけないという思い込みがあるからなのでしょう。
近年は、さまざまな愛の形や結婚生活が出てくるようになりました。オープンマリッジも多様化した結婚のひとつの形なのでしょう。今後も今までの常識とは違う結婚スタイルは増えるのではないかと思われます。
(内藤みか/作家)