“行間”を深読みできない人が急増中…「無言の帰宅」の意味、なぜ分からないのか

公開日: 更新日:

 小説家の井上荒野氏はXで、〈言葉を知らないこと自体を私は責めようとは思っていません。ただ、知らない言葉に出会ったとき、「ああ、こんな言い方があるんだな、知ってよかった」と思わずに「自分が知らない言葉を使うな!」と怒る人が少なからずいることにグッタリしています〉などとつづっていた。

 大昔から若者は言葉を知らないと言われ続けているが、明治大講師の関修氏は「今どきは特に情報源が限定的で、ボキャブラリーが減っていますよね」とこう続ける。

「SNSだけから情報を得て、読書もライトノベルだけだったり。ふだん自分が使っている若者言葉オンリーの世界で生きていれば、語彙力が鍛えられないのも当然です。ひたすら情報を受け取るだけで、反射的に『いいね』を押して、“行間”まで深読みする癖がついていないので、『無言の帰宅』も文字通りにしか読めないのでしょう」

 もっとも、若者もそんな自分を心配しているようで、「20代、30代の約6割が自分の言葉づかいに不安を感じているなんて民間の調査結果もありますし、言葉を知らないという自覚もあるから、素直に〈教えてください〉と頭を下げる新入社員も結構います」(人事コンサルタント)。

 ただ、それを真に受けて間違いを指摘すると、「〈学校で習ってない〉の一点張りで突っぱねる若者もいる」(前出の関修氏)。めんどくさ!

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    北島三郎(2)2018年に次男が急逝「息子だけど、音楽の、とても良い仲間でもあった」

  2. 2

    中丸雄一「アパ密会」から2年で“冠番組”…禊は済んでも「元のポジション」には戻れないワケ

  3. 3

    伝説の『アメリカ横断ウルトラクイズ』来年復活へ 番組を取り巻く環境の激変で日テレに突きつけられた課題

  4. 4

    甲子園史上最速156キロ横浜・織田翔希にNPBスカウト早くも白旗 「直メジャー」なら契約金5億円も

  5. 5

    不倫問題の西武・源田壮亮に同情が集まる意外なワケ…妻・衛藤美彩の“幸せアピール”に疲れ果てた?

  1. 6

    皇族費増額の彬子女王、ブータン訪問にまた波紋…同行・伊藤穰一氏とエプスタインの“過去”

  2. 7

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  3. 8

    「VIVANT」は観光客を呼べる! ロケ地巡りビジネスが大繁盛

  4. 9

    佐藤輝明の「メジャー移籍強行突破」に現実味…“阪神残留説”も「折れるつもりはない」の声

  5. 10

    京都・向日市、府内初の130メートル級、ゆがんだ建設計画に立ち向かう辣腕弁護士