“行間”を深読みできない人が急増中…「無言の帰宅」の意味、なぜ分からないのか

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 小説家の井上荒野氏はXで、〈言葉を知らないこと自体を私は責めようとは思っていません。ただ、知らない言葉に出会ったとき、「ああ、こんな言い方があるんだな、知ってよかった」と思わずに「自分が知らない言葉を使うな!」と怒る人が少なからずいることにグッタリしています〉などとつづっていた。

 大昔から若者は言葉を知らないと言われ続けているが、明治大講師の関修氏は「今どきは特に情報源が限定的で、ボキャブラリーが減っていますよね」とこう続ける。

「SNSだけから情報を得て、読書もライトノベルだけだったり。ふだん自分が使っている若者言葉オンリーの世界で生きていれば、語彙力が鍛えられないのも当然です。ひたすら情報を受け取るだけで、反射的に『いいね』を押して、“行間”まで深読みする癖がついていないので、『無言の帰宅』も文字通りにしか読めないのでしょう」

 もっとも、若者もそんな自分を心配しているようで、「20代、30代の約6割が自分の言葉づかいに不安を感じているなんて民間の調査結果もありますし、言葉を知らないという自覚もあるから、素直に〈教えてください〉と頭を下げる新入社員も結構います」(人事コンサルタント)。

 ただ、それを真に受けて間違いを指摘すると、「〈学校で習ってない〉の一点張りで突っぱねる若者もいる」(前出の関修氏)。めんどくさ!

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