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黒岩泰株式アナリスト

山一証券、フィスコなどを経て、2009年4月に独立。独自理論である「窓・壁・軸理論」をもとに投資家に、株式・先物・オプションの助言を行う。著書に「究極のテクニカル分析」「黒岩流~窓・壁・軸理論」など。

孫にあげた電子マネー「お年玉」の行方は?

公開日: 更新日:

 だが、そんな夢は早くも崩れ去った。あなたが犯した最大のミスは、孫の自制心を過信したことではない。

「ペイペイ」というアプリの“悪魔性”を見落としていたことだ。

 証券会社で投資するのは「手間」がかかる。しかし、ペイペイは違う。コンビニのからあげクンから、サークルの飲み代まで、指先ひとつ、0.5秒で欲望をかなえてしまう「魔法の杖」なのだ。

 全世界(オルカン)に分散投資されるはずだった12万円。それは今、世界の優良企業ではなく、駅前のジャンクフード、プライベート・エクイティー(個室居酒屋)へと、間違いなく分散投資されたのである。

 中国産の枝豆、ブラジル産の鶏肉、アメリカ産のバーボン……なるほど、孫はウソをついてはいなかった。

 彼のお腹の中で、世界の素材(オルカン)は見事なポートフォリオを組んでいたのだから……。

 ここで学ぶべきことは、相場の読み方ではない。「他人の財布(スマホ)に入ったお金は、もはや制御不能」ということ。

 孫への資金援助は「投資」ではなく、返礼不要の「寄付」と割り切ること。

“見返りを求めない心”こそが、シニアにとって最強の「リスクヘッジ」となる。

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