アメリカの富と権力の象徴「マール・ア・ラーゴ顔」とは?
第二次トランプ政権誕生から1年、アメリカでは今、「マール・ア・ラーゴ顔」という言葉が注目されています。美容トレンドの話のように聞こえますが、その背景には富裕層の文化、政治権力、そして美容医療の市場拡大が絡み合っています。
このマール・ア・ラーゴ顔は、もともとはフロリダの富裕層の女性の間で発達したものです。フィラーやボトックス、フェイスリフト、歯列矯正、肌質改善レーザーなどを組み合わせて、いわば「老けにくい顔」を維持する方法です。ポイントは、これが定期的に通うことで成り立つ「メンテナンス型」の美容だという点です。月々の維持費がかかるため、持続できる人が限られ、結果としてステータスシンボルのような扱いになっていきました。
このマール・ア・ラーゴ顔が政治にも流れ込んでいます。象徴的なのは三人のトランプ側近女性、パム・ボンディ司法長官、クリスティ・ノーム国土安全保障省長官、そしてホワイトハウスのキャロライン・レヴィット報道官です。特にレヴィット報道官は就任後の顔の変化が頻繁に取り上げられ、「テレビに映る職業だから、顔を調整するのも仕事の一部なのでは」といった解釈さえ出ています。政治の仕事が言葉や政策だけでなく、「見た目」にも及んでいるというのが、時代を象徴しています。

















