著者のコラム一覧
若月澪子ルポライター

1975年生まれ。ジャーナスリト。大学卒業後、NHK高知放送局・NHK首都圏放送センターで有期雇用のキャスター、ディレクターとしてローカル放送の番組制作に携わる。結婚退職後に自殺予防団体の電話相談ボランティアを経験。育児のかたわらウェブライターとして借金苦や終活に関する取材・執筆を行う。生涯非正規労働者。ギグワーカーとしていろんな仕事を体験中。

巨人前監督のことは笑えない 妻や娘に容赦なく「キャンセル」される孤独オジサンの老後

公開日: 更新日:

同居していても完全無視される

 実はHさん、妻とは離婚したものの、いまだに家族4人で同じ家に住んでいる。

「だって私は住むところないですもん。無職ですし、年金は月9万円しかないですし、家に居候状態です」

 住宅ローンの残債はフルタイムで働く「元」妻が払っている。この「共同生活」では食事は別、台所や風呂・トイレは共同で使う。

「無職ですし、トイレ掃除や風呂掃除はやりますよ。こう見えて綺麗好きなんです。窓拭きや玄関掃除もしっかりやっています。でも妻や娘に『ありがとう』なんて言われませんけどね。完全に無視。会話はないです」

 甲斐甲斐しく家事をするHさん。定年を過ぎると、妻が外で働き、夫が家で家事をするという「逆転現象」は最近の家庭ではよく耳にする。さらにHさん宅には流行りの「熟年離婚」が重なった。

「掃除はしますが、食事は作りません。一度、妻や娘たちの分の食事を作ったら、全然食べてくれなかったんです。山盛りになったおかずがそのまんま一日放置されていて、泣きながら捨てましたよ。あの時は本当に悲しかったです」

 一体どんなヒドイことをしたら、こんなヒドイ仕打ちを受けることになるのだろうか。

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