著者のコラム一覧
若月澪子ルポライター

1975年生まれ。ジャーナスリト。大学卒業後、NHK高知放送局・NHK首都圏放送センターで有期雇用のキャスター、ディレクターとしてローカル放送の番組制作に携わる。結婚退職後に自殺予防団体の電話相談ボランティアを経験。育児のかたわらウェブライターとして借金苦や終活に関する取材・執筆を行う。生涯非正規労働者。ギグワーカーとしていろんな仕事を体験中。

巨人前監督のことは笑えない 妻や娘に容赦なく「キャンセル」される孤独オジサンの老後

公開日: 更新日:

どこへいく、おじさん「キャンセル」問題

 中高年男性に取材をしていると、「家族と一緒にいるのに孤独を深める人」が多いと感じる。

 巨人軍の前監督の長女への暴行疑惑や、中年男性俳優のハラスメント問題など、内容はかなり異なるが、最近「おじさん」と「娘」のすれ違い問題が頻出している。価値観のアップデートに遅れたおじさんの「よかれ」が境界線を越えた時、娘たちは「キャンセル」に走る。気が付くとおじさんは一人ぼっちだ。

 かつてはそこで、「お母さん」が両者の仲介を果たしていたのだろうが、妻もすでに夫を容赦なく「キャンセル」する時代に突入した。

「そうそう、ウチで猫を飼っているんですが、猫の体調が悪い時は妻や娘とも話しますね。この間も猫が突然吐いちゃって、あの時は猫のためにみんなで協力することができました」

 これからのおじさんは、猫なで声で、猫をかぶりながら生きていくしかないだろう。

(了)

  ◇  ◇  ◇

 本編の前編は【もっと読む】「ブルーカラー・ビリオネア」には到底なれない…60代の元ブルーカラーは今無職…でどうぞ。

【連載】年金不安時代を生きるワーキングシニアの懊悩

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