妻子を捨て愛人と家を出た父「中学受験だけはさせてやってくれ」…小6娘を待っていた残酷な現実

公開日: 更新日:

 家庭の事情に立ち入るのは本意ではありません。ですが、その後に母親が漏らした一言に、私は言葉を失いました。夫が家を出るときに残していったメッセージ。そこにはこう書かれていたそうです。

「中学受験だけはさせてやってくれ」

 妻子を捨て、愛人のもとへ走った男が、最後に残した言葉がそれでした。養育費の相談でもなく、謝罪でもない。自分が去ったあとの生活設計への配慮でもありません。

 私はしばらく、その言葉の意味を測りかねました。娘への愛情なのか。それとも、自分が「教育熱心な父親だった」という体裁だけを残したかったのか。あるいは、去っていく後ろめたさを、その一言で埋めようとしたのか。どれだけ考えても、答えは出ませんでした。事態がなお深刻だったのは、その子が6年生、つまり受験本番を目前に控えていたことでした。あと数カ月、というところで家庭が崩れたのです。

 もっとも心の支えが必要な時期に、もっとも大きな衝撃が襲いかかりました。残されたのは母親と、まだ12歳の女の子でした。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    Snow Man佐久間大介が城西国際大学メディア学部映像芸術コースで培った“強力な武器”

  2. 2

    八村塁の「レイカーズ電撃復帰」に現実味 2兆円新オーナー誕生でドンチッチとのコンビ復活へ

  3. 3

    榊英雄が2審も懲役8年…昔と違って、一度の過ちも許されない時代に

  4. 4

    東京・日本橋、首都高のフタ取れ 川沿いを楽しく歩ける街に

  5. 5

    高市首相がキーパーソン片山財務相“切り捨て”画策…内閣改造・党役員人事「もう1つの焦点」に

  1. 6

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  2. 7

    福岡県議会の「政治とカネ」疑惑が拡大 永田町に“飛び火”で自民党議員が戦々恐々

  3. 8

    北島三郎(2)2018年に次男が急逝「息子だけど、音楽の、とても良い仲間でもあった」

  4. 9

    霞ケ浦“春高バレー指揮官”高橋監督「今から他競技でも県ベスト8は狙えます。部活動の指導は組織づくり」

  5. 10

    松本若菜“シャイニング顔”で奮闘も…「君の好きは無敵」視聴率4.3%からの反撃を阻む“アラ還コンビ”