ウェルビーイングな生き方を探る(下)振り返ってみたときに「あ、これで良かったんだ」という幸福感

公開日: 更新日:

 ──嗜好品の効用でしょうか。

香山 それ、すごいあると思います。あとは趣味ですね。ほとんど人が通らないような所で、奇麗にお花畑を育てている90歳ぐらいの方がいます。誰が見るのか聞いたら、「家の窓から外を見てお花が奇麗に咲いてるとすごく気持ちがせいせいする」とおっしゃる。誰も見なくても植えたいから植える。自分の世界があるのです。

 ──穂別で日々、診療にあたっていらっしゃる体験からのお話は貴重でした。

香山 今では、なんか少しでも役に立ててるかなって思えることが、自分の心の支えになっています。東京にいたら、別に私なんかいなくても誰も困らないと思うわけですが、ここだと、やっぱりいた方が少しでも誰かの役に立てるからいいかなって思えるんですね。それって幸福に生きるっていうことにつながっている。やっぱり、大事なことですよね。(おわり)

▽香山リカ(かやま・りか)精神科医、評論家。北洋大学客員教授。北海道むかわ町の穂別診療所副所長。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    石原プロ「炊き出しの流儀」 被災地一番乗りがエラいわけではない

  2. 2

    橋上巨人が“不祥事”阿部前監督の遺産に助けられる幸運…“肝いり選手”が投打で躍動

  3. 3

    横浜流星「BL作品興味なし」発言に滲むプロ意識 「べらぼう」後初の民放連ドラ主演で注目

  4. 4

    2026夏の甲子園「優勝校はココだ!」 本紙と専門家が徹底予想、“対抗”含む5校を紹介

  5. 5

    広末涼子「THE TIME,」での地上波復帰に驚き広がる ブーイングの中で8月6日に特別企画放送へ

  1. 6

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  2. 7

    自民税調会が紛糾し党内大荒れ! 高市首相「消費税減税」でいよいよトドメ…反対派議員が証言

  3. 8

    ポールの一曲一曲に足りないジョンの曲作りの不思議感覚

  4. 9

    『バック・イン・ザ・U.S.S.R.』旧ソ連や黒人解放がインスピレーションを与えた時代

  5. 10

    大谷翔平は今季中の投手復帰どころか「二刀流消滅危機」…左膝に加え右腕の違和感を改めて露呈