口止め料拒否が引き金に? 娘を暴行され通報した父親射殺…謎だらけの米連続殺人事件の行方
米ミズーリ州で、自身の娘が性的暴行を受けたとして警察に通報した父親が、自宅で銃で射殺される事件が発生し、その不可解な展開に注目が集まっている。
被害者は、同州セントルイス郊外ファーガソンに住むコリー・ウォーレンさん(44)。7月8日、自宅で20代とみられる男に射殺された。男は白い車で現場から逃走したが、同日中にセントルイス市内で何者かに射殺された状態で発見された。身元は判明しておらず、近くには逃走に使用したとみられる車が焼かれ、黒こげの状態で見つかった。
当局は、この2つの殺人事件が、今年3月にウォーレンさんの当時15歳だった娘が自宅でラボール・ハーモン(39=写真)という男から性的暴行を受けた事件と関連している可能性があるとみて捜査している。
ラボールは性的暴行事件後に逃走し、行方不明になっていたが、ウォーレンさんは警察に通報し、捜査に協力していた。
捜査が続く中、5月29日にテキサス州在住のラボールの姉、ラボンダ・ハーモン(44)が、身元不明の男を伴ってウォーレンさん宅を訪れた。そして1万2000ドル(約178万円)の口止め料を提示し、警察への協力をやめるように持ちかけたが、ウォーレンさんはこれを拒否。