相場に異変 市場が警戒する「2・7大暴落説」
株式市場に不穏な空気が流れ始めている。昨年末、日経平均は1万6000円台を突破していたが、年明け以降、一度として、この水準に到達していない。日経平均はジリジリと下げ続け、27日、ついに1万5000円を割り込んでしまった。昨年の大納会より、1000円以上下げている。
「年初は調整局面だろうとタカをくくっていたが、どうも様子がおかしい。アルゼンチンの“通貨危機”も浮上し、相場がおかしくなっている。大暴落の前触れのような感じすら漂っています」(市場関係者)
東京市場を牽引してきた外国人投資家の動向も変わった。海外勢は昨年まで10兆円規模で「買い越し」ていたが、1月は1週、2週と連続で「売り越し」ている。
「日本市場からの撤退を決めたファンドがいくつも出てきたのでしょう。この先、短期間に数兆円規模の『売り』が出る恐れもあります」(株式アナリストの黒岩泰氏)
“売り浴びせ”のキッカケとなりそうな不安材料が、今週から2月上旬にかけていくつもある。
「中国のシャドーバンキングが、今月31日にデフォルトするのではないかと伝わっています」(第一生命経済研究所の西濱徹氏)