87年と値動き酷似…市場が警戒する「ブラックマンデー」再来
2009年の3月10日、日経平均はバブル後最安値となる7054円まで下落した。現在(10日終値は1万8665円)の半分以下の水準である。そのため、「この時期は、どうしても悪夢におびえる」と市場関係者がこう言う。
「株価が高値圏で推移しているだけに、市場に過熱感が充満しています。そればかりか、ブラックマンデー再来を予感させるシグナルがいくつも出ているというのです」
ブラックマンデーは1987年10月19日に起きた史上最悪の暴落だ。NYダウは1日で508ドル(22.6%)も下落し、日経平均は15%近く下げた。その悪夢再来とは穏やかじゃないが、「現在の値動きは、当時とソックリ」と言われているのだ。
日経平均の値動きを追うと、確かに14年7月までは酷似し、その後の上昇カーブは、現在のほうが緩やかながら、値動きの傾向は似ている(別表参照)。