2022年の不動産はどうなる?「日本の最高峰・銀座も今年が正念場」
東京・中央区銀座7丁目の喫茶店「銀座ウエスト」にて、この原稿を書いています。かつて勤め人だった頃、この店の隣にある旧リクルートG7ビルで働いていました。当時からこの辺りのカフェでは夕暮れ時、夜の女性たちが客を待つ光景に出くわします。
今日も、右斜め前の席には、1960年代の「星由里子」風の洋服を着た若い女性が座っています。あえて60年代風に自分を仕立てたのでしょう。髪形も含め顧客の青春時代に合わせているのだと思います。ほどなく80歳代と思われる紳士が到着しました。
ところで、今や時価総額11兆円を超える企業となったリクルートは、1990年代初頭の不動産バブル崩壊時には、グループ全体で2兆円を超える負債に苦しみ倒産寸前でした。不良資産処理のための部隊が編成され、私もそこに所属しておりました。
当時、この店の前の外堀通り沿いの地価は1坪約1億5000万円程度であったように記憶している。今はおそらく、5000万~6000万円程度でしょう。現在、地価は、そこに建てたビルなり、マンションから得られる賃料からの逆算で評価することが主流となりました。