GWは旅行より映画館が人気? 暖冬がもたらす経済効果、脱マスクや物価上昇も影響
このところ陽気がいいので、近所を散歩していると、公園などの梅の花はしぼみ、桜が開花している。春の到来で気分が良い。ファミレスの馴染みの従業員に尋ねると、「気候が暖かいから、高齢者など平日の来店者も増えていますよ」と言っていた。
気象庁の3カ月予報(2月21日公表)によると人口の多い太平洋側の東日本・西日本の3月の平均気温は平年よりも高い見込み。4月、5月も平年並みか高い見込みで、降水量は平年並みという。
帝国データバンクの景気動向調査によれば、2023年2月の景気DIは、前月から横ばいの42.1だった。業種別ではサービスが前月比0.8ポイント増と2カ月ぶりに改善。人出の増加やインバウンドの復活、イベント開催などが好材料となり「飲食店」(同3.9ポイント増)は大幅に改善した。他方、「旅館・ホテル」(同0.3ポイント減)は3カ月連続の悪化と明暗が分かれた。
内閣府が20年4月に公表した「暖冬が消費活動に与えた影響について」のリポートによれば、暖冬だった19~20年は、気象庁によると東日本、西日本ともに冬(12~2月)の平均気温は平年に比べてそれぞれ+2.2度、+2.0度と(1946/47年冬の統計開始以来)冬として最も高い記録を更新した。経済への影響は、「冬物衣料の売れ行きの低迷など、消費活動へマイナスの影響が指摘される」とした。