著者のコラム一覧
重道武司経済ジャーナリスト

1957年鳥取県倉吉市生まれ。84年フジサンケイグループ傘下の経済紙「日本工業新聞」(現フジサンケイビジネスアイ)の記者となり、千葉支局を振出しに鉄鋼、自動車、総合電機、財界、金融、エネルギー(電力・石油・ガス)などの業界を担当。2000年外資系通信社に転じた後、02年からフリーに。得意分野は通信社時代を含めて在籍足掛け7年にも及んだ日銀記者クラブ時代に人脈を培った金融。自動車業界にも強い。

経団連会長企業の住友化学が巨額赤字に転落…石油化学と住友ファーマの医薬品が大苦戦

公開日: 更新日:

 双子の赤字──が経団連会長会社で総合化学大手の住友化学を「ちょっとした瀬戸際」(業界筋)に追い詰めている。本業の石油化学事業と上場子会社・住友ファーマを核に展開する医薬品事業が大苦戦。先週末には業績予想の下方修正を迫られ2024年3月期の最終損益は2450億円の巨額赤字(国際会計基準、前期は69億円の黒字)に転落する。「創業以来の危機的状況」(岩田圭一社長)だ。

 業績減額修正は昨年11月に続いて今期2回目。最終赤字幅はその際の修正値950億円から一段と膨れ上がり、過去最悪となる。さらに住友ファーマでは収益計画の下振れに伴い今後、バランスシートに計上されている無形資産(23年末で3323億円)やのれん(同2224億円)の減損テストを実施予定。減損が認識されれば赤字額は再膨張する恐れもある。

 石化事業の足を大きく引っ張っているのが、サウジアラビアの国有石油会社、サウジアラムコとの合弁(各37.5%出資)による「ペトロ・ラービグ」だ。これが中国の景気低迷や市況悪化などでまったく振るわない。同事業のコア営業損益(構造改革費など一時的費用を除いた営業損益)は870億円の赤字(前期は341億円の赤字)を見込むが、その7割超分がラービグに起因する。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • トピックスのアクセスランキング

  1. 1

    ベッセント米財務長官ブチ切れに大はしゃぎ NYT報道「一部の経済顧問は高橋洋一氏」説の勘違い

  2. 2

    コメ農家廃業ラッシュ&米国産ジャガイモ輸入解禁に生産者猛反発! 農水省にはブーイングの嵐

  3. 3

    明治安田生命「円建て一時払い養老保険」のお得度は? 期間10年で利率3.45%、30年ぶりの水準に引き上げ

  4. 4

    止まらない「人手不足倒産」…8月は過去最多を記録、もはや“ブラック企業”は成り立たない

  5. 5

    長期金利30年ぶり3%突破…市場と対話できない高市首相が招く「想定外」の最悪シナリオ

  1. 6

    くら寿司が「ちいかわ」コラボ景品抜き取り疑惑で騒然! 第2弾「湯呑み」まで開始前からメルカリ出品?

  2. 7

    消費支出8カ月連続マイナス、終わらない物価高に庶民の我慢は限界…それでも止まらない円安圧力

  3. 8

    ナフサ不足「6月に詰む」発言翌日、勝手に「事実誤認」と断定…高市政権“安心演出”の欺瞞

  4. 9

    「丸亀製麺」のトリドールが過去最高益から一転、減益に見舞われた背景

  5. 10

    年間16万人「だざいふ遊園地」が純利益7102万円を稼ぐワケ 地方遊園地の閉園相次ぐ中、なぜ生き残れた?

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    NHK出演にSNSでは抗議の声も…彬子女王と伊藤穰一氏をつなぐ「裏千家」とブータン王室の深い関係

  2. 2

    女優・烏丸せつこさんは郷里の滋賀に引っ越し、2歳下のダンナさんとラブラブ生活

  3. 3

    巨人・橋上監督代行に課された“最終任務” 「岡本和真の後釜候補」に道筋を立てられるか

  4. 4

    日テレ「ウルトラクイズ」復活で思い出す…氏家齊一郎社長の「赤字番組など必要ない」

  5. 5

    中間淳太が生謝罪も…WEST.脱退問題のウラに重岡大毅のアツすぎるバンドスタイルと“音楽性の違い”

  1. 6

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  2. 7

    水前寺清子(1)作詞家・星野哲郎への恩と愛称「チータ」誕生の理由

  3. 8

    俳優・山本學さん89歳「たかだか役者なんですから」の気持ちでやってます

  4. 9

    今も歩くのに苦戦…元プロレスラー武藤敬司さん人工関節手術を語る

  5. 10

    婚活で早く結婚できる人、できない人の決定的な差…「電柱女子」「電柱男子」は成婚から遠ざかる