著者のコラム一覧
村山治ジャーナリスト

1950年、徳島県生まれ。1973年に早稲田大学政治経済学部を卒業し毎日新聞社入社。1989年の新聞協会賞を受賞した連載企画「政治家とカネ」取材班。1991年に朝日新聞社入社。東京社会部記者として金丸事件、ゼネコン汚職事件、大蔵省接待汚職事件などの大型経済事件報道に携わる。2017年からフリー。著書に『特捜検察vs.金融権力』(朝日新聞社)、『検察 破綻した捜査モデル』(新潮新書)、『安倍・菅政権vs.検察庁 暗闘のクロニクル』(文藝春秋)『工藤會事件』(新潮社)など。最新刊は『自民党と裏金 捜査秘話』(日刊現代/講談社)

【東京佐川急便事件】異聞(197)捜査環境の変化で贈収賄捜査は次第に困難に

公開日: 更新日:
リクルート退陣論を否定する安倍晋太郎幹事長(C)共同通信社

 時代は移り、世の中は変わった。特捜検察の政界汚職摘発はますます難しくなる。

 贈収賄立件のカギは贈賄側など関係者からの自白獲得にある。それが簡単に取れなくなってきたのだ。日本社会に根強かった「お上」意識が薄れ、それに伴い、検察に対する政治家や企業関係者の対応も変わった。
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