著者のコラム一覧
有森隆経済ジャーナリスト

早稲田大学文学部卒。30年間全国紙で経済記者を務めた。経済・産業界での豊富な人脈を生かし、経済事件などをテーマに精力的な取材・執筆活動を続けている。著書は「企業舎弟闇の抗争」(講談社+α文庫)、「ネットバブル」「日本企業モラルハザード史」(以上、文春新書)、「住友銀行暗黒史」「日産独裁経営と権力抗争の末路」(以上、さくら舎)、「プロ経営者の時代」(千倉書房)など多数。

豊田自動織機(下)「次の道の発明」の目標は正しくも、達成は至難の業

公開日: 更新日:

 2023年、97歳で亡くなった名誉会長・章一郎の長男が章男(11代目社長、現会長)だ。章男が掲げるビジョンは「次の道を発明しよう」である。発明王・佐吉の遺訓、一人一業に挑戦していく。トヨタ自動車東富士工場の跡地(静岡県裾野市)に造る実験都市、ウーブン・シティが第一候補だ。自動運転をはじめ、さまざまな先端技術が試される未来都市という位置付けである。

 未来都市づくりに挑むのは、章男の御曹司・大輔(35)。慶応義塾大学で学士号、米バブソン大学で経営学修士を取得。ウーブン・シティのプロジェクトのリーダーの一人となった。

 トヨタグループで不正が相次いだのは、親会社と子会社の風通しが悪いからだという声がある。重要な決定が上意下達で行われている、という不満だ。

「もっといいクルマをつくろう」との章男の、実にシンプルな呼び掛けでさえ、巨大グループの末端までは浸透していなかった、というのだ。

 トヨタ自動車の副社長(技術担当)になった中嶋裕樹のあだ名はジャイアン。ドラえもんに登場する、のび太をいじめるワンパク坊主だ。部下に厳しいことから、ジャイアンというあだ名がついたらしい。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  2. 2

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  3. 3

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  4. 4

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 5

    広島・大瀬良は仰天「教えていいって言ってない!」…巨人・戸郷との“球種交換”まさかの顛末

  1. 6

    広島新井監督を悩ます小園海斗のジレンマ…打撃がいいから外せない。でも守るところがない

  2. 7

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  3. 8

    令和ロマンくるまは契約解除、ダウンタウンは配信開始…吉本興業の“二枚舌”に批判殺到

  4. 9

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  5. 10

    永野芽郁「二股不倫」報道でも活動自粛&会見なし“強行突破”作戦の行方…カギを握るのは外資企業か