アンビュランス 畔元隆彰社長(1)コロナ禍に2万件出動した「民間救急」とは?

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“関西MEDICAL民間救急”の看板で行う同社の業務は大きく分けて患者等搬送事業、病院移転(転院搬送)事業、イベント救護事業、の3つだ。年間実績は、救急車運行委託搬送件数が8000件、患者搬送件数が2000件と合計1万件に達し、イベント救護事業の依頼日数も250日と、全国一を誇る。

 患者等搬送事業は、患者の入退院や通院の際に救急救命士や看護師、介護福祉士といった国家資格を持つスタッフが同乗してサポート。緊急性のある患者は消防局の救急車で搬送される一方、状態が安定しているが医療依存度が高い患者は民間救急が搬送する。

 在宅での療養を希望する患者が増える中、人工呼吸器などをつけたまま搬送する必要があるケースが増えている。

「民間救急が担うのは、緊急性がないため消防が行けないような搬送で、状態が安定している患者さんです。通院や退院の際に消防の救急車は呼べませんし、転院も本来は使えません」

 業界では一人親方の事業者が多い中、畔元氏は、行政から救急車ごと委託を受けて24時間365日、医療従事者が対応する組織体制を整えていった。精神疾患患者の移送依頼もあり、警察署に迎えに行くこともある。

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